みなさんこんにちは!こんばんは!ケンマルです。
介護職を長く続けていると、利用者さんと会話をしているときや何気なく様子を見たときに「あれ?いつもと様子が変だな。調子が悪いのかな?」なんて介護士の感が働くことってありますよね。
実際バイタルチュックをすると熱があったとかって感じで。
実はこの介護士の勘って利用者さんに対して普段から触れあっているからこそ、些細な変化でも何となく違和感として感じるものが殆どなのでものすごく大事なんですよね。
そこで普段、利用者さんと接する際に注意すべき全身の観察ポイントをまとめてみたいと思います。
具体的な観察ポイント
1. 目
- 充血: 充血は、目の炎症や疲労、睡眠不足などが原因で起こります。
- 黄疸: 白目が黄色くなる黄疸は、肝臓や胆嚢の病気のサインかもしれません。
- 浮腫: まぶたのむくみは、腎臓病や心臓病、アレルギーなどが考えられます。
- 眼脂: 目やには、目の炎症や感染症の可能性があります。
2. 耳
- 耳鳴り: 耳鳴りは、加齢やストレス、聴覚系の病気などが原因で起こります。
- 痛み: 耳の痛みは、中耳炎や外耳炎などの炎症が疑われます。
- 難聴: 聞こえにくさは、加齢性難聴や突発性難聴など、様々な原因が考えられます。
- 耳漏: 耳だれは、中耳炎や外耳道の炎症などが原因で起こります。
- 耳垢: 耳垢が溜まりすぎると、難聴や耳の不快感の原因になります。
3. 鼻
- 鼻水・鼻詰まり: 鼻水や鼻詰まりは、風邪やアレルギー性鼻炎などが考えられます。
- くしゃみ: くしゃみは、風邪やアレルギー反応、異物の刺激などが原因で起こります。
4. 口
- 口臭: 口臭は、口腔内の細菌増加や歯周病、消化器系の病気などが原因で起こります。
- 口内炎: 口内炎は、ビタミン不足やストレス、感染症などが原因で起こります。
- 唇: 唇の黒ずみは、血行不良や冷えなどが考えられます。乾燥は、脱水のサインかもしれません。
- 咀嚼: 食べ物を噛みにくそうにするのは、歯の痛みや義歯の不具合、顎関節症などが考えられます。
5. のど
- 発赤・腫れ: のどの赤みや腫れは、風邪や扁桃炎などの炎症が疑われます。
- 咳・痰: 咳や痰は、風邪や気管支炎、肺炎などが考えられます。
- 嗄声: 声枯れは、風邪や喉頭炎、声帯の使い過ぎなどによって引き起こされます。
- 嚥下: 飲食物を飲み込みにくいのは、嚥下障害の可能性があります。
6. 皮膚
- 色つや・弾力: 皮膚の色つやや弾力は、健康状態を反映します。乾燥や血行不良は要注意です。
- 発赤・湿疹: 発赤や湿疹は、アレルギーや皮膚炎などが考えられます。
- かゆみ: かゆみは、乾燥やアレルギー、皮膚疾患などが原因で起こります。
- 乾燥: 皮膚の乾燥は、加齢やアトピー性皮膚炎、皮脂分泌の低下などが原因で起こります。
7. 手足
- 指先・爪: 指先や爪の色は、血行状態や酸素飽和度を反映します。チアノーゼや ばち状指 には注意が必要です。
- 関節: 関節の変形や痛みは、関節リウマチや変形性関節症などが考えられます。
- 痙攣・振戦: けいれんや震えは、神経系の病気や薬の副作用などが考えられます。
- 浮腫: 手足のむくみは、心臓病や腎臓病、下肢静脈瘤などが考えられます。
8. 食欲
- 食欲不振: 食欲不振は、体調不良や精神的なストレス、薬の副作用などが原因で起こります。
- 水分摂取: 水分摂取量の減少は、脱水症状を引き起こす可能性があります。
- 嗜好変化: 食事の好みの変化は、体調不良や認知症の初期症状などが考えられます。
9. 睡眠
- 睡眠不足: 睡眠不足は、体調不良や精神的なストレス、睡眠障害などが原因で起こります。
- 睡眠時無呼吸: 睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や心臓病などのリスクを高めます。
- 夜間頻尿: 夜間のトイレ回数増加は、前立腺肥大症や膀胱炎などが考えられます。
10. 便・尿
- 回数・量・色・臭い・硬さ: 便や尿の異常は、消化器系や泌尿器系の病気のサインかもしれません。
- 血便・血尿: 血液が混じるのは、消化管出血や膀胱炎、腎臓病などが考えられます。
- 下痢・便秘: 下痢や便秘は、食生活やストレス、腸の病気などが原因で起こります。
- 排泄痛: 排泄時の痛みは、膀胱炎や尿路結石、痔などが考えられます。
- 排尿困難: 尿が出にくいのは、前立腺肥大症や尿道狭窄などが考えられます。
11. 表情・顔色
- 顔色: 顔色は、健康状態を反映します。蒼白やチアノーゼは要注意です。
- 意識: ぼんやりしているのは、意識障害や認知症の可能性があります。
- 表情: 苦痛や不快、不安な表情は、体の不調や精神的な問題を示している可能性があります。
12. 会話
- 内容: 会話の内容が不自然なのは、認知症や精神疾患の可能性があります。
- 反応: 反応が鈍いのは、意識障害や聴覚障害、認知症などが考えられます。
- 感情: 急に感情的になるのは、精神的なストレスや認知症などが考えられます。
13. 姿勢・動作
- 姿勢: 起き上がった時に体が傾いているのは、バランス感覚の低下や筋力低下、脳卒中の後遺症などが考えられます。
- 歩行: 歩行時にふらついたり、足を引きずったりするのは、筋力低下やバランス感覚の低下、神経系の病気などが考えられます。
普段と違うと感じたら…
高齢者の病気は、はっきりとした症状が現れにくい場合があります。「いつもより元気がない」「食欲がない」など、些細な変化を感じたら、バイタルチェック(体温、脈拍、血圧、呼吸数など)を行い、ナースに報告・相談することが重要です。
些細な変化を見逃すと、病状が急激に悪化し、重篤な状態に陥るケースもあります。
介護職員一人ひとりが観察力を磨き、高齢者の健康を守りましょう。
何気ない変化を見逃さない為には情報共有も大事
情報共有の重要性
高齢者の状態観察は、介護職員一人ひとりの観察力に頼るだけでなく、チーム全体で共有することが非常に重要です。
日々のケアの中で、
- 「いつもより食欲がない」
- 「今日は少し元気がない」
- 「転びそうになった」
など、ちょっとした変化に気づいたら、記録に残し、他の職員に伝えるようにしましょう。
記録を残す際は、
- いつ
- どこで
- どのような状況で
- どのような変化があったのか
を具体的に書くように心がけましょう。
例えば、「いつもより食欲がない」と記録する場合には、
- いつ: 朝食時
- どこで: 食堂
- どのような状況で: 食事を席まで運んだとき、いつもは嬉しそうにしているのに、今日は表情が暗かった。
- どのような変化があったのか: 全粥150g中、30gしか食べなかった。いつもは完食する。
のように、具体的な状況を記録することで、他の職員が状態を把握しやすくなります。
また、記録をするときには、
- 事実を客観的に書く
- 個人的な意見や感情は交えない
ように注意しましょう。
情報共有をスムーズに行うことで、高齢者の変化にいち早く気づき、適切な対応をとることができます。
チーム全体で高齢者の状態を把握し、より良いケアを提供できるよう、日々の情報共有を心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか? 毎日接しているからこそ気づく、高齢者の方の小さな変化。 それは、大きな病気のサインかもしれません。 目、耳、口、そして心の変化まで… 全身を観察するポイントをしっかり押さえて、早期発見に繋げましょう。
そして、忘れないで! あなたの気づきを、チームで共有すること。 記録を残し、他のスタッフに伝えることで、より的確で迅速な対応が可能になります。
高齢者の方々が、安心して毎日を過ごせるように。 私たち介護職の“気づき”と“連携”が、大きな力になることを、どうか忘れずに。
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