ある事件をみて、食事介助について思う事

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介護の豆知識
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みなさんこんにちは!こんばんは!ケンマルです。

最近ツイッターの投稿でこんな記事を目にしました。

介護人材不足を加速? 注目の介護訴訟が控訴審へ
転倒や誤嚥など、要介護者の日常のリスクの予防と対応は、介護施設・介護事業者の運営で大きなウエートを占める。センサー技術などで見守りの手間が軽減される反面、人手不足は解消されず、こうした事故をゼロにすることはできない。入所者や利用者が負傷ある...

私は最近、従来型の特養に転職していて働いている施設での食事介助やり方に危険を感じていた時にこの記事を目にしたので今回、食事介助について思ったことをつぶやいていきたいと思います。

気になった記事の内容

たの記事でも調べてみたので内容は下記の通りです。

長野県安曇野市の特別養護老人ホーム「あずみの里」で2013年、入所者女性(89)がおやつのドーナツをのどに詰まらせ、1ヶ月後に死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われていた准看護師 の公判が行われ、2019年3月25日、長野地裁松本支部は被告に対し罰金20万円の有罪判決を言い渡した。弁護団は判決を不服として即日控訴した。

事件があった介護施設
・特別養護老人ホーム あずみの里
・住所:長野県安曇野市豊科高家5285-11
・入所定員:65名
・運営:社会福祉法人 協立福祉会

事件の概要

2013年12月、特別養護老人ホーム「あずみの里」の入所者女性(89)が、おやつのドーナツを食べた直後に意識喪失、1ヶ月後に死亡した事件で、入所者女性への注意義務ならびに確認義務を怠り、死亡するという結果をもたらしたとして、准看護師に対し罰金20万円の判決を出した。

入所者女性は2013年12月12日午後3時20分頃、提供されたドーナツを食べ窒息、翌年1月16日心肺停止による低酸素脳症で死亡したとされている。当時、施設内では17人の利用者が9つのテーブルに分かれておやつを食べていたが、入所者女性は特別に見守りが必要というわけではなく、事件当初もせき込んだりもがいたりという異変はなかったという。しかし検察側は、女性は食べ物を口に詰め込む癖があり、窒息する恐れがあったにもかかわらず見守りを行わなかったことに対する注意義務違反、さらに窒息などの事故を防ぐためおやつをゼリーに変更していたにもかかわらず、ドーナツを提供したことに対する確認義務違反を指摘。その後の対応やドーナツの状態から、弁護側は窒息ではなく脳梗塞や心疾患など別の原因で死亡した可能性があると無罪を主張してきたが、この度有罪判決が確定した。

引用元:ケアマネタイムズより

この分を読む限り、どこの施設でもよくある状況の様か気がします。

今回の事件での問題点と改善点を考えてみる

また、今回不幸にもお亡くなりになった利用者さんは特別見守りが必要ではない方のようで、食べている最中も「むせ込み」などの特変は無かったとも書かれていますよね。

ただ、この事件の問題点としては裁判で検察側が指摘している通り1、「食べ物を口に詰め込む癖があった。」2、「事故防止のためにおやつをおやつをゼリーに変更していたにも関わらずドーナツを提供した。」という点が大きな問題点だと思います。

普段、私たちが食事介助に携わるときは介助の必要な利用者さんはもちろん、自立で食事を召し上がる利用者さんにも注意を払いながら食事介助に当たると思います。

ただ、介助に当たる際に職員人数が少なく利用者全員に注意が届きにくい環境に置かれている介護職員も多いと思います。

1に関しては「詰め込む癖」がある利用者さんに対して食事席の位置を職員の視角にならない位置に設定していたのどうかも重要じゃないかなと思います。

17名の利用者さんを何人の職員で対応していたかはこの記事では分からないのですが、仮に対応職員が1名や2名の場合は17名もの利用者さんを完璧に見守るってことは少々難しいような気がします。

私が以前いたユニット型特養では10名の利用者さんを職員1名で対応していました。

おやつ提供時に全員がおやつを召し上がっていればまだ見守りもしやすいのですが、中にはトイレへ行きたいと希望される方もいられるし、居室で召し上がりたいと希望する利用者さんもいらっしゃいました。

なので、おやつ対応だけしてればいよいという訳にはいかず「見守り対象」の利用さんに対してすら満足に見守れない状況も多くありました。

苦肉の策で食事席を職員がどの位置にいてもある程度利用者さんの顔が見えるように設定したりしてましたね。

もう一つ行っていたことは、おやつや食事提供時間を10人同時ではなく5名ごとに時間をずらして見守りの負担を軽減したりと苦肉の策でやってました。

2に関しては食事形態の確認が不十分だったのかな?って思います。今まで働いていたどの施設でも「食事のとり違い」は重大なミスととり事故報告書を上げていたくらいデリケイトに扱っていましたね。

また、特に忙しくバタバタしているときにこのようなミスが起こりやすいと思うので出来れば配る前に他の職員と重複確認が出来る環境であればベストと思えます。

最大の問題点と最良の改善策ってこれなのかな・・・?

上記で問題点や改善策を少し書いてみたんですけど、最大の問題点はどの施設も職員数が少なく心身共に疲弊しているんじゃないかな?ってことです。人間疲れてが溜まっていると普段やらないようなミスを犯してしまっても不思議じゃないですからね・・・。

最良の改善さくは、みなさんも言われている通り労働環境の早期改善!!現場の職員数をもっと増やしてほしい・・・しかも早急に。

まとめ

冒頭でも話したのですが、現在勤めている職場での食事介助のやり方に危険を感じてる中目にした記事なので今回、つぶやいてみました。

今働いている職場では利用者さん37名で食事介助が必要な利用者さんが18名で対応職員が多くて3名です。

しかも、30分強で食事を済ませないといけないという事で嚥下状態のよくない利用さんに対してハイペースで食べさせている状況が続いています。

あちこちでむせ込みが見られていて先日もチアノーゼを起こした利用者さんもいましたね。

もちろんそんな環境なため、自力摂取している利用者さんの様子観察はかなり手薄になっているのも否めません。

正直、利用さんが苦痛な表情で食事をさせられている姿を見ていると私も胸が痛くなる想いです。

ただ、先輩職員達も現状が良しとは思っておらず、日常業務が多すぎるのに対し職員数が年々減少しつづけていて対応しきれないことに頭を悩ませているのも事実です。

話が大分ズレてしまった感はありますが、今回の事件も明日は我が身のような内容だったのでつぶやいてみました。

一日でも早く、職員も安心して働けて施設に住む利用者さんも快適に過ごせるよう介護が提供できる世の中になってほしいものです。

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