介護職には正当防衛は認められない?この事件って虐待になるのかな?気になったニュースへのつぶやき

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今回、1年以上前になる気になるニュースがツイッターに上がっていて、内容は刃物を持って施設内を歩き回っていた利用者の顔を殴ったとして、男性介護職員が書類送検されたという記事をみて自分なりに思う所があるのでご紹介していきたいと思います。

事件の詳細

事件が起きたのは4月17日午後2時15分頃のこと。入所男性が持っていたパン切り包丁を男性介護士が取り上げようとしてもみ合いになり転倒。入所男性が携帯電話で男性介護士の後頭部を殴った。後頭部を殴られたことに腹を立てた男性介護士は、入所男性の顔を3回殴り、投げ飛ばして軽傷を負わせた。

高山署によると入所男性は認知症で短期入所していた。事件当時、入所男性はパン切り包丁を持って施設内を歩き回っていたため、これを取り上げようとした男性介護士ともみあいになった模様。男性介護士は当初「もみあっているうちに手が当たってしまった」と虐待行為について否定していたが、現在は「間違いありません」と容疑を認めている。

記事元:ケアマネタイムス

 

この事件で気になった点

この事件を見ていくつかの施設側、職員の対応で気になるところがあったので挙げてみたいと思います。

 何故、利用者が刃物を持ち歩くことが出来たのか?
包丁などを利用者の手の届くところで保管していたのか?
→私の施設でもそうなのですが、基本刃物や薬品など危険な物は施錠できる戸棚にいれることが義務付けられています。

◯包丁を持ち歩いている利用者への対応が職員一人ではなく、複数人で対応できなかったのか。
→職員の身を護るためにも複数人で対応に当たった方が良かったのではないかと思います。
また、複数人で対応することで職員の正当性なども証言しやすくなると思います。

◯刃物を回収する際に、対応職員は適切な声かけなどが出来ていたか。
→よく認知症の利用者の対応で見受けられるのですが、他人の物を自分の物と誤認してしまいそれを無下に取ろうとすると必死に物を取られないように利用者も頑張ってしまうという一面。

ただ、今回のような刃物のなど自分の身にも危険が及びそうな場合では、私も普段通り冷静に対応できるかは自信が無いですけど・・・・。

 

この事件で思うこと

認知症の利用者が刃物を持ち施設内を歩き回っていたということで、他利用者への危険が及ぶ可能性があるため、その利用者から刃物を回収することは妥当だと思います。

ただ、気になった点でも挙げましたが刃物をその利用者から回収する際に、興奮をさせないなどの配慮が必要不可欠だと思います。

しかし、今回はテレビのリモコンなどの比較的安全なものではなく、刃物いう殺傷能力があるものを回収しなければならず、少なからず対応した職員も身の危険を感じていたお思います。

そんな状態の中で一介護職員が冷静的確に対応出来るものなのでしょうか?

テレビドララマのように刃物を持った人物から華麗に刃物を取り上げるなんてことは現実には無理だと思います。

そのため、もみ合いになることも致し方ないし、その結果、該当利用者に手が当たることだってあると思います

また、今回は刃物を回収後利用者に職員は後頭部を殴られていますよね?その過程で自身の防衛をするために殴ってしまったのかもしれません。

認知症の方の責任はどうなるのだろう?

よく認知症利用者への虐待がクローズアップされることが多くあります。

ただそんな中、認知症の利用者から職員への暴力や暴言などのハラスメントは世間には取り上げられることはあまりないと思います。

今回の事件も時系列に進行を見ると、利用者からの暴力がさきにあり、その結果職員が該当利用者に怪我を負わせてしまったように読み取れます。

私はあまり法律には詳しくありませんが、これって職員の正当防衛にはならないのですかね?それとも過剰防衛?

なんにせよ、今回の事件に関してはもっと職員が守られてもいいような気がします。なにせ、刃物を取り上げた職員の行動は命懸けだったのですから。

最後に

今回のような事件を虐待と言われてしまうと、なんだか心苦しく感じます。刃物を持った人と対峙し自分の命もかかっている状態でもし自分や周りの人が刺されてしまったらと思うとゾッとします。

このような状況下でも介護職員の正当防衛が認められない時点で憤りを感じてしまいます。

このような事件では現場の職員を護る制度などを国や自治体、各事業所などでもっともっと積極的に取り組んでほしいところです。

 

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