介護職に興味があるけど実際現場ではどのような仕事をしてるのか?どんな種類の施設で働けばいいのか?など悩んでいませんか?
ネットでは様々な情報が載っているけどこれって本当?って疑問に思ったりしたことはありませんか?
無資格で介護施設に働くにはどうしたらいいの?
介護職に必要な資格も知りたいな。
介護職として介護施設に無資格で就職することは可能だけど
給料が低くなったり介護業務に制限がかかったりとデメリットがあるよ。
自分だと調べるのに時間かかるし
そもそも調べ方が良く分からないんだよね。
そこで介護福祉士として25年介護業界で働いてきて様々な施設を見てきたケンマルが未経験・無資格で介護職として働くならどの施設がオススメかわかりやすく解説したいと思います。
※今回は20代に向けて初めて介護職に転職を考えてる方向けに記事を再構成しました。
40代に向けての介護職へ転職を考えている方向けの記事はこちら⇂
この記事で分かること
・無資格・未経験から始めるならどのような施設で働けばいいのか ・福祉施設での介護職の仕事内容 ・介護職として必ず取りたい資格3種 ・代表的は介護施設の特徴と働く上でのメリット・デメリット
この記事を読み終えるころには介護施設の全体像もイメージできるようになっていると思うので是非参考にしてください。
無資格・未経験で介護職をするならこの2施設携帯がオススメ!
資格の有無にかかわらず新人さんが慣れるまで大きく不安に感じるのが職場の人間関係や指導方法、夜勤などが挙げられます。
そのことを踏まえてトータル的な観点からオススメできる施設形態2種類をご紹介したいと思います。
オススメ2施設
無資格・未経験で介護施設で働くなら、基礎知識を学べて夜勤などで精神的な負担を減らせる有料老人ホームや老健などが特にオススメです。
ユニット型の特養ってよく聞くけど無資格・未経験で働くのは不向きなの?
無資格の方や無資格の方でもユニット型に就職できるんですが、私の経験上
新人教育まで手が回っていない施設が多くみられるためオススメ施設から外してます。
その他の理由として、利用者様の急変などは結構夜間帯におこることも多いんです。
ユニット型の特養では夜勤を一人で対応します。
万が一夜間に利用者様の急変があった場合、ほとんどの対応を一人で行わなければいけないため精神的な負担が多いからです。
※急変時には他の夜勤者に応援を求めるようになっているので全てを一人で対応するわけではありません。
早速、有料老人ホームと老健をオススメする利用は下記の通りです。
有料老人ホーム(介護付き有料老人ホーム)
働き方としては特別養護老人ホーム(以下特養)に似ていて入居者様の身の回りのお世話をすることになります。
特養などの公的施設と違ってサービスの質にこだわっている施設も多く利用者様とのコミュニケーションを大事にする傾向にあるので未経験の方は特に接遇面でも勉強になります。
特養など大規模な施設と違い利用者様も一施設40名前後と少数の施設が多いので初めて介護職に就く場合も比較的ゆとりをもって仕事がでます。
リアルな声で新人さんはよく「一人で夜勤業務をするのがやっぱり怖い」と話されいるほど夜勤の職員にかかる負担は多きものです。
その点、有料老人ホームでは夜勤にナースを配置する施設もあるため、急変対応などで介護職員の負担が減るのも未経験の方にはお勧めです。
介護老人保健施設
介護老人保健施設(以下老健)は病院での急性期治療などを脱して自宅に戻るまでの中間施設の位置づけになっています。
そのためナースやリハビリスタッフも多く、医療行為やリハビリなども行われるため介護の知識以外の様々な知識を習得するには最もオススメできる施設です。
ただ多床室で運営している施設が多く、利用者様も様々な介護度の方が多いため介護職員は体力勝負な一面もあります。
また多床型の施設では夜勤業務などは1フロアー介護職員2名で必ず最低1施設1名ナースも配置されている点は経験の浅い介護職も安心して仕事がきます。
介護知識だけじゃく、リハビリや医療の知識も身に着けたいという方には特にオススメするのが老健です。
実は私も過去に9年老健に努めていて、そこでリハスタッフや看護師の方に色々なことを教えて頂けたのでそこで得た知識がその後の介護の仕事をしていく中でかなり役に立っています。
次に介護職の業務内容の説明をしていきます。
介護施設での介護職の主な業務内容
おじいちゃんやおばあちゃんに食事を食べさせてあげたり、お風呂に入るのをお手伝いしたりするイメージはあるんだけど介護職ってそのほかにどんな仕事があるの?
代表的な介護の仕事には食事や入浴の介助があるんだけどそれ以外にもたくさんの業務があるから分かりやすく簡単に説明していきますね。
介護施設の主な業務
- 食事介助:食事の準備や後片付けや自分でご飯を食べれることのできない方へ食事を食べるための介助を行います。
- 口腔ケア:食後の歯磨きやうがいを行います。
- 排泄介助:トイレへ自分で行くことが出来ない方をお連れしたり、おむつを利用している方のおむつ交換などを行います。
- 入浴介助:お風呂の準備、着替えの手伝いや洗髪や洗体の介助を行います。
- 健康管理:熱がないか咳は出てないか、皮膚の状態はどうかなど利用者様の健康状態を把握し異常があればナースに報告などを行います。
- 生活支援:居室の掃除や消耗品の補充など生活支援を行います。
- レクリエーション:塗り絵や体操などの余暇活動を行います。
- リハビリ:リハビリスタッフの指示のもと簡単なリハビリを行います。
- 看取り:余命わずかな利用者様のケアを行います。※詳しくは別記事を見てください
- 記録:食事・排泄・入浴・利用者様の状況などの記録します。
- 緊急対応:転倒による怪我や急な発熱など具合が悪くなった場合救急車の要請などの対応をする場合があります。
※看取りについての記事はこちらから。
次に実際に介護施設で働くうえで必携となる資格について詳しく解説します。
介護職として必要な研修と資格とは
やっぱり介護士とし一人前に働きたいからそれにはどんな資格が必要なの?
介護士として必要なしかくは「介護職初任者研修」「介護職実務者研修」「介護福祉士」があります。
介護の仕事は資格がなくても誰でも働ける仕事と世間一般には認知されてますよね。
でも実際は資格がないと身体介護を行えなかったり給料面で昇給しなかったりとデメリットがいっぱいです。
そこで介護職をするうえでオススメの資格を取得順にご紹介します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修(以下初任者研修)は介護保険制度の概要や介護の基礎知識や介護における理念などを学ぶことが出来ます。
基本的に資格がない場合は、利用者様の身の回りのお世話はできても身体介護ができないというデメリットがあるので初任者研修を受講し試験を合格すれば身体介護を行うことが出来るようになります。
できれば介護施設に就職する前に初任者研修を取っておくと面接時などに有利に働きます。
初任者研修はハローワークの「求職者支援制度」を使ったり介護転職エージェントなど資格取得をサポートしてくれるのでそれを利用して取得することも出来ます。
また就職してからでも取得は可能なので自分のペースや環境に合った方法で取得しましょう。
※初任者研修は必ず必要という分けではないのですが、実務者研修を取るために必要な知識などを習得できるためまずはこの初任者研修を受けて資格を取ることをお勧めします。
介護職員実務者研修
介護福祉士を目指すなら必携の資格になります。
初任者研修の上位資格にあたりより専門的な知識を学ぶことになります。
受講要件は特になく誰でも受講が可能になっています。
費用も15万~20万(無資格の場合)前後と高額で実務者研修の受講時間は450時間と膨大です。
働きながらの資格取得も可能で施設によっては受講料を負担してくれたり、資格に受かりやすくなるよう勤務時間に講義をしてくれる施設もあります。
転職活動中であればハローワークの「教育訓練」を利用すれば受講料が無料(条件あり)になります。
また、転職サイトなどが経営しているスクールを利用することで無料になるキャンペーンなどもあります。
オススメ転職サイト「介護畑」介護福祉士
介護福祉士の資格を取るには一定の受験要件があります。
詳しくはこちら(リンク先:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)
①養成施設を卒業して資格取得するパターン
②国家資格を受験するパターン(介護施設などで3年以上経験を積む(実務者研修必須)
働きながら介護福祉士の取得を目指すなら②のパターンになります。
介護福祉士資格は、介護に係る一定の知識や技能を習得していることを証明する介護系資格唯一の国家資格です。
第2条第2項(介護福祉士の定義)
専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰かくたん吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であって、医師の指示の下に行われるものを含む。)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者
公益社団法人 日本介護福祉士会
介護系の最上位資格に位置し介護のプロフェッショナルとして介護以外にも他の介護職員の指導なども行ったりします。
続いて介護施設で実際にどんな仕事をしているかご紹介していきましょう。
初めて介護職を目指す人に合わせて読んでほしい記事です。
知っておきたい代表的な介護施設の種類 働く上でのメリット・デメリット
特養や老健など違った施設があるのはなんとなく分かったんだけど
他にも介護施設ってあるの?
介護施設には大きく分けて公的施設と民間施設の2系統があります。
そこで代表的な施設の説明と働く上でのメリット・デメリット、各種施設についての詳しく解説した記事のリンクを貼っておきます。
介護施設には社会福祉法人などの公的施設と有料老人ホームなのど民間施設が存在します。
詳しくは過去の記事で書いてあるので下記のリンクからどうぞ!
公的施設
公的施設のまとめ記事は↓からどうぞ。
特別養護老人ホーム
代表的な介護施設とも言えるのが特養。
要支援や要介護度という高齢者を心身の状態で区分する介護保険において要介護度3から入所できる施設になります。
特養には従来型(多床型)といって一部屋4人の大部屋でワンフロアー数十人入所されるタイプの施設とユニット型といってワンユニット10名(個室)で4ユニット(40名)ワンフロアーで構成される施設が存在します。
仕事は利用者様の健康管理から食事・入浴・清掃など身の回りのお世話が中心になります。
従来型の特徴
メリット:従来型(多床型)は古い施設が多く経営が安定している場合が殆どなので年収も高い傾向に福利厚生も手厚い施設が多く存在します。
また、従来型の特養は若いスタッフが多く比較的人間関係が良好な施設が多い印象です。
デメリット:食事介助にしても入浴介助にしても利用者様が多い分流れ作業になってしまいがちなので利用者様と密に接したいという方には不向きな施設になります。
一度に対応する利用者様の人数が多い分体力勝負な一面もあります。
※私は3施設従来型で働いていたことがありますが、平均年齢が30歳前半と若く人間関係も良好で風通しの良い職場ばかりでした。
ユニット型の特徴
一ユニット10人と少人数の利用者様を介護する施設がユニット型特養です。
居室も完全個室なため利用者様のプライバシーを守りやすく利用者様一人一人あった介護を目指す方には向いている特養になります。
ユニット型は比較的新しい施設が多く年収についても施設ごとにばらつきが多くみられます。
メリット:仕事を一人で対応しないといけない分他のスタッフに気を使わなくてよく自分のペースで働ける点が挙げられます。
仕事に慣れてしまえば長く働きやすいタイプの施設がユニット型です。
私が働いてきたユニット型特養の平均年齢ですが40歳後半~50歳後半とかなり職員の年齢層が高いため若いスタッフが入ってくると嬉しさのあまり結構手厚く(いい意味で)指導してましたね。
最近では未経験で介護職として入社した職員に対し指導期間を長く(私の施設は最短6か月で本人が不安な場合は1年近く)設ける施設も増えてきています。
デメリット:業務もほとんど一人で対応しないといけない場合が多く慣れるまでいろいろな面で悩むことが多い新人さんを目にします。
また、1ユニットに配置される職員数が少ないのもあり従来型より人間関係に苦労しがちといった面があります。
介護老人保健施設
老健は急性期医療を出しいた方が一時的に利用する中間施設の位置づけになています。
そのためナースやリハビリスタッフと介護スタッフが連携して利用者様のケアに対応します。
医療行為はナース、リハビリはリハビリスタッフ主に介護スタッフがそのサポートに当たることがあるため他業種連携が特養に比べ強いのも特徴です。
中間施設ということで利用者様の施設の利用期間は原則3か月となっていはいますが現在は特養かしているところも多く存在します。
メリット:介護知識だけでなく、医療・リハビリの知識も学べるためその後特養などに転職した際に大いに知識が役に立つ。
夜勤がナースもいるので心強い。
デメリット:介護士の仕事の量や覚えないといけない知識が特養と比べて多い。
まれにナース中で介護職を見下す人もいるので働きにくさを感じることがある。
民間施設
民間施設のまとめ記事は↓からどうぞ。
有料老人ホーム(介護付き)
ここでは介護付き有料老人ホームの簡単な説明をします。
公的施設と違って要支援や要介護状態の幅広い方が入所される施設なためその人の状態にあった幅広い介護を行うことが特徴です。
また、民間企業が運営していることもあってきめ細やかなサービスを求められています。
メリット:施設によっては夜間帯にナースを配置する施設もあり、利用者様やご家族に対する接遇面もしっかりしているためきめ細やかな介護サービスを学ぶこともできます。
また、公的施設の特養などと比べ福利厚生も手厚い傾向にあるのもメリットです。
デメリット:正直デメリットといるか微妙ですが民間企業か経営をしているためコスト面にも特養などと比べシビアな面が挙げられます。
また、おむつなどは利用者様の自己負担なため無駄使いできないという点で気配りしないといけない面もあります。
なお今回取り上げなかった有料老人ホームでも「住宅型」「健康型」と対象にする利用者様が違う2施設については家事などの生活支援のサポートをメインなため、介護福祉士の受験条件を見たなさい場合があるので注意が必要です。※そのため今回はオススメ施設に取り上げませんでした。
グループホーム
小規模な施設で認知症の方が共同生活を送る施設です。
施設の特徴として1ユニット9名前後最大18人定員の施設が多くみられます。
仕事内容は利用者様の共同生活のサポートや認知症の進行緩和や自立支援が主な仕事になります。
利用者様に寄り添える面が他の施設より多いのが特徴です。
メリット:基本的に自立して生活できる利用者様が多いことから料理や洗濯などを一緒に行うことができ、より一層利用者様に寄り添った介護ができるところが最大のメリットです。
デメリット:グループホームで対象となる利用者様は認知症の方です。
そのため、徘徊や強い介護拒否があったりと介護者の精神的負担が大きくなる場合があります。
認知症の利用者様に寄り添う覚悟がないと仕事に耐えられなくなるケースが少なくありません。
※知識と経験を積めばある程度は認知症の方の周辺症状を緩和することが出来るので過度な心配不要です。
まとめ
今回は無資格・未経験の方に向けて初めて介護施設で働くのにオススメ施設2種類を中心に記事を書きました。
きめ細かなサービスを学べる有料老人ホーム、介護以外の医療やリハビリ知識を学べる老健で仕事をし経験を積むことで今後の転職などに有利に働くことは間違いなしです。
もちろん、特養から始めてもメリットはありますが私の経験上、新人教育まで手が回っていないというのが特養の現状です。
また、就職する前にできる限りリサーチすることも大事でそれを怠ると結構な確率で後悔するとおもいます。
そこでオススメなのが介護求人サイトやエージェントと利用して情報収集するということ。
介護求人サイトやエージェントは転職のプロなので様々な情報を持っていますし求人サイトの利用者の希望に沿った職場も的確に紹介してくれます。
しかも、利用料は無料なので自分で情報収集が苦手な方には是非介護求人サイトやエージェントの利用をオススメします。
ケンマルお勧めの介護求人サイトは「かいご畑」!
無資格の方にも資格取得支援キャンペーンがあったりエージェントがとても丁寧に対応してくれるので介護の仕事未経験の方には打ってつけです。