【看取り介護】 介護職が看取り介護の不安を解消するために こんな看取り介護をしています。

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介護の豆知識
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みなさんこんにちは!こんばんは!ケンマルです。

前回は看取り介護における容体悪化時の夜間対応マニュアルについて一例を述べました。

今回は、私の勤務している施設で看取り介護を行っている内容を紹介したいと思います。

【看取り介護】 介護職が看取り介護の不安を解消するために 容体悪化時対応マニュアル編
みなさんこんにちは!こんばんは!ケンマルです。 去年看取り介護についの記事を掲載したのですが今回は実際、私の勤務している施設で行っている看取り介護を紹介しつつ、介護職が抱える看取り介護への不安を解消できるようお役に立てればと思っています。 ...

カンファレンスの実施利用者さんの状態の変化や衰弱の兆候が見られたり、職員などから不安や意見などが上がった場合カンファレンスを開いています。

他職種の意見を交換しながら現在の対応を検討し状況に応じ変更します。

この時に、看取り介護に不慣れな職員に足してのフォロも行っています。

利用者さんの状態を記入するチェックシート

利用者さんの状態を職員全員で把握できるよう、食事・排泄・バイタル・声掛け時の反応など細かい変化をチェックシートととして記入しています。

また、状況の変化はその都度ご家族に報告するようにしています。(基本は相談員が報告)

面会時などご家族が希望された場合はチェックシートをもとに介護職もご家族に状況報告をしています。

ユニットではこんな看取り介護を行っています

【特養】介護現場での看取りについてのまとめ!「理想の最後」
みなさんこんにちは!こんばんは!ケンマルです。 私の働いている施設では、今後看取り介護も行って行く方向で話が進んでいて現場の職員から様々な意見や不安などが出ています。

終末期に入ると、全身の怠さや発熱、痛み、下痢、吐き気などさまざまな身体的苦痛と死への恐怖などの精神的苦痛が出てきます。

その為、看取り介護では利用者さんの身体的・精神的苦痛の緩和が主になってきます。

その為、看取り介護を始めるに当たって職員一致の意見で「ご家族の意向を踏まえ、ご本人に負担のかからない介護」主体に行って行こうとなりました。

今回、対象の利用者さんは寝たきりで声掛けに反応できず経口摂取が難しい終末期の方になります。

ご家族の意向

ご家族から、「親に少しでも何かしてあげたい」という気持ちが強くまた、「気休めなのはわかっているが点滴だけは行ってほしい」と希望がありました。

本来ならば点滴など延命につながる処置は行わないのが普通ですが、ドクターとも協議しグリーフケアの観点からご家族に後悔してほしくないという点で異例ではありますが点滴を行う事にしています。

また、若いころから好きだった飲み物などを差し入れをして頂いています。

居室環境を整える

基本的に居室のベット上で過ごすことが多くなるため、孤独を感じないよう好みの音楽を掛けたりこまめに訪室して利用者さんに声かけやスキンシップをしています。

また、利用者さんはアロマなどが好きだったため居室にアロマスティックを置き香りが出るようにしています。

快適に過ごして頂けるように居室内の温度や湿度にも気を配っています。

食事

ここ数週間は経口摂取が難しくなったため、ご本人の状態を見ながら好みのジュースなどをスポンジブラシで湿らせ口に軽く含んで頂いています。

口腔ケア

経口摂取もほとんどできず、口腔内が乾燥しやすいため清潔を保つため口腔用ジェルを用いてこまめにケアを行っています。

入浴

入浴が好きだった方なので若干バイタルの異常がみられても短時間の入浴を週2回行っています。

また、手足が冷たくなることが多いため入浴日以外でも職員の手が空いた時には手浴足浴を行っています。また、この時に手足の爪切りや保湿クリームを使ってスキンケアも行っています。

余暇

対象の利用者さんは犬や猫が好きなので、ドックセラピーを行う日は短時間ではあるが参加して頂いたり居室に犬を連れてきて触れてもらっています。※私の勤務している施設ではアニマルセラピーチームが常駐しています。

また、午前中など過ごしやす気候の場合はベランダで外気浴をしています。

まとめ

今回は私が勤めている施設での看取り介護におけるカンファレンスから実際の介護内容をまとめてみました。

看取り介護では職員の精神的ケアも重要だと思います。死の瞬間まで出来る限りのケアを行っていても「あの時こうしていればよかったかも・・・」など自問自答が尽きないものです。

その上、大切にお世話をしてきた利用者さんとの別れも正直慣れるものではないですよね。

ご家族に対しグリーフケアが大事とはよく言われますが、現場の職員に対しても利用者さんを失う事への喪失感や悲しみを施設としてもフォローする環境が大切だと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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